雑文記【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

測る、図る、謀る。

私とあなたの距離。 近いのか遠いのかわからない。 近いと言う人もいれば。 遠いと言う人もいる。 ものさしは人それぞれ。 私のものさしだけで、はかるわけにはいかない。 こんなに世界は広いから。 私のものさしでは何もはかれない。 晴れたり、雨が降った…

凶器、狂気、今日気づいても。

人は皆、凶器を携えている。 生まれながらに。 特別なトレーニングを受けていなくても。 刃なのか銃なのか鈍器なのか。 人それぞれ。 その時々。 スパッといっても、一撃で決めても、後に残っても。 誰かを傷つけている。 私もあなたも、きっと誰も。 傷つい…

一人、最強、本音と建前。

一人最強説。 結局、そんな気がする。 一人は恥ずかしい。 そんな気持ちはとうになくなった。 映画もカラオケも焼肉も。 一人でなんの問題もない。 誰の目が気になる? 誰の目も気にしなくていいのに。 誰かの目を気にしすぎて。 誰かをいつも求めてしまう。…

不思議、不可思議、不死にまで。

歳を重ねるたび、不思議なことがなくなっていく。 幼いころはあんなに不思議なことがあったのに。 でも、不思議なのは。 不思議と思っていたことがなんなのか、覚えていないこと。 いつのまに、不思議ではなくなったのだろう。 思い出そうとしても、思い出せ…

バカは悪口だけど悪口じゃないバカもある。

バカって言ったらダメだよ。 彼は言う。 子供のころに教わったこと。 大人になったら自分の子供に教えた。 誰もが知っていること。 言われたほうは良い気がしないから。 念を押すように、彼は子供にもう一度言った。 パパにもママにも、お友達にも先生にも。…

言われてはじめて気づいたこと。

気にしなくていいよ。 あなたにそう言われて、気づいた。 気にしていなかったことに。 うん、ありがとう。 バレないように。 冷たい人間だと思われないように。 冷たい言葉を返す。 そんな風に思えなかった。 そんなところまで気が回らなかった。 むしろ、あ…

個人によって効果に差があります。

やさしい人が好き。 でも。 やさしさ人は、もっと好き。 やさしい人は、わかりやすい。 そういう人は誰にとってもやさしいから。 やさしさ人は、わかりにくい。 人それぞれだから。 合う合わない、がある。 気づく気づかない、がある。 それが一番の違い。 …

眠れない夜は小さな旅に出る。

ぐるぐる回る。 ポジションが定まらない。 心もからだも落ち着かない。 寝返りを打つ。 少しだけ良くなった気がするけれど、すぐに飽きてしまう。 頭の中にあるものとは違うから。 ぐるぐる回る。 夏だったり秋だったり冬だったり。 そして春だったり。 ぐる…

シーズン毎に服を買い替える時期は過ぎた。

ガラスが曇っている。 そんな季節になったのか。 ガラスに息を吐きかけると、さらに曇った。 もう一年くらい経ったってことか。 そう呟きながら、去年も同じことを思ったことを思い出した。 曇ったガラスに指を当てる。 去年はなにを書いたっけ…? 文字だっ…

歳を重ねるたびに上手くなる。

いつ死ぬのか。 どうやって死ぬのか。 そんなことはわからない。 なんのために生まれてきたのか。 死とはなんなのか。 そんなことはわからない。 それでも。 死ぬときは笑っていたいと思う。 苦しいかもしれないし、痛いかもしれない。 悔いばかり残っている…

思っていたのと違うね、って言われても。

思っていたのと違うね。 そんなこと言われてたって。 私はどうすればいいの。 あなたから私はどう見えているの。 勝手な妄想はやめて。 私も知らない私を作り上げないで。 私はなにを言えばいい? どんな部屋に住めばいい? なにを着て、なにを食べればいい…

己で問答をくりかえす。

どこからか声がする。 あたりを見渡しても誰もいない。 誰かの声。 聞いたことのある声。 ああしなくちゃ。こうしなくちゃ。 誰かが囁く。 私に似た声で。 どこからか聞こえる。 目の前じゃなく。 遠く遠くから。 今の私じゃない。 私の声に似ているけど、ど…

ジャイアントキリングとは言わせない。

いつだって敵は強大。 知らない誰かがつけたランキングでは、いつも私は格下。 それだけで敵はどんどん大きくなる。 自分の目で見るよりも。 自分の肌で感じるよりも。 強くて大きい。 いつだって敵は強大。 思っているよりも強大。 誰かのせいで、いつだっ…

立っているのに寝ているように。

すくいたいのに、すくえない。 両手ですくっても、指の隙間からこぼれ落ちる。 いずれは、何もかもなくなる。 すくえた、と思ってもほんの一瞬。 そんなことに今さら気づく。 目を覚ませ。 両手ですくう。 一瞬だけ、すくえている。 それを顔にぶち当てる。 …

あなたにとって〇〇とは?っていう質問はいらない。

私はプロフェッショナル。 誰にも負けない。 誰よりも知っている。 譲れない流儀がある。 いくつかのルールがある。 少しばかりの情熱がある。 私はプロフェッショナル。 少しずつ積み上げてきた。 壊れるときは一瞬で。 それでも、諦めるわけにはいかない。…

短絡的だと簡単に言わないで。

機械に疎いから。 困ったらやってしまう。 なにをやっても、うんともすんともいわないんだもの。 それで直ることもあれば、直らないこともある。 原因はほかにある。 そんなこと言われても。 原因を探せば探すほど。 調べれば調べるほど。 なにも解決しなく…

良いことと悪いこと。

なんだか悪いことが起こりそうな予感がする。 そんなときは決まって、悪いことが起こる。 そんなこと思っているから本当に悪いことが起こるのよ。 どこからか声がする。 なんだか良いことが起こりそうな予感がする。 そんなときに限って、良いことが起きない…

改めて説明されるとなんだか恥ずかしい。

私、すごい発見したの。 居酒屋でビールを飲みながらA子が言う。 なに? B子は枝豆を口いっぱいに頬張りながら言う。 お風呂に入った時、洗う順番によってその人の隠された本当の性格がわかるの。 隠された本当の性格?なにそれ? 本当よ。結構な確率で当た…

一方通行を乗り越えたら次は進入禁止。

このあたりは一方通行ばかり。 どこもかしこも、進入禁止のマークが。 あそこに行きたいのに、遠回りばかりさせられる。 ここを通っていけば一番近いのに、ここは一方通行。 ここから先は、進入禁止。 遠回りして、ようやく目の前に辿り着いたのに。 ここか…

敵も味方も大体同じ数。

敵が現れた。 どこかで見たことのなる顔だ。 昔、どこかで出会ったことのある奴なのか。 鈍器のようなものを持っている。 ドスン、ドスンとからだの中に響く攻撃をしてくる。 防戦一方になったとき。 味方が現れた。 これもどこかで見たことのある顔。 敵の…

ひそひそ話は風に乗る。

ひそひそ話が聞こえてくる。 私に言っているわけじゃないのに、聞こえてくる。 ナカムラさんとアイザワさん、付き合ってるんだって。 ふうん。 前から噂になってたもんね。 ふうん。 スズキさんとキクチさん、別れたらしいよ。 ふうん。 長いこと付き合って…

うっすら横目で見ても見えない。

差し伸べられたその手は、透明もしくは半透明。 ゴミ袋じゃあ、あるまいし。 よく目をこらさないと見えない。 子供のころは誰かがすぐに手を差し伸べてくれた。 その手を、なんの迷いもなく見つけられた。 その手を、なんの迷いもなく握り返した。 あのころ…

片想いのようで両想い。

鏡よ鏡よ、鏡さん。 何十回、何百回、何千回、何万回と聞いても、あなたは何も言ってくれない。 世界一美しいのは誰? なんて聞きたいわけじゃないのに。 毎朝、毎晩、これまで毎日あなたに聞いてきた。 でも、どれにもあなたは答えてくれない。 あなたに問…

視界は不安定でも感度は良好。

ハローハロー。 今どこにいますか。 ハローハロー。 久しく会っていないですね。 ハローハロー。 応答願います。 ハローハロー。 この声は届いていますか。 ハローハロー。 みんな元気ですか。 ハローハロー。 ちゃんとご飯は食べましたか。 ハローハロー。 …

未来はきっと自由自在。

大丈夫、大丈夫。 いろんな人が言ってくれる。 私を気遣って、言ってくれる。 ありがたい。 励まそうとしてくれる。 腐らぬよう転がぬよう、言ってくれる。 ありがたい。 でも何が大丈夫なのかは、教えてはくれない。 本来、人に教えてもらうことではないと…

振り返ってみれば自ずと見える。

男らしく。 女らしく。 あなたらしく。 自分らしく。 らしく、って何? らしくしなさい。 誰かに言われたところで。 自分でもわかっていないのに。 どうすればいいのか、わかるはずもない。 らしく、って何だろう。 考えれば考えるほど、わからなくなる。 考…

何もせずにいることをする。

何もせずにいられたらいいのに。 何もしていないのに汗をかく。 もうそんな季節。 挨拶代わりの、暑いね、がそこらじゅうに転がっている。 踏んでしまうと、こっちまで、暑いね、と言ってしまう。 何もせずにいられたら。 何もせずにいても汗をかくのなら。 …

「おとな」と「こども」は3文字違い。

大人と子供の線引きはどこ? 子供のころはずっと思っていた。 大人っていいな。 大人になってからはずっと思っている。 子供っていいな。 これから手に入るもの。 これまで手に入れていたもの。 ないものねだり。 今はないのだと自覚したら、それが答え。 大…

じゃんけんに必死になれる人が好き。

じゃんけんに負けたからって泣かなくてもいいんだよ。 父は子に言う。 じゃんけんは理不尽だから。 子は目にうっすら涙を浮かべて父の言葉を聞いている。 みんないろんな手を使って勝とうとするんだ。いろんな駆け引きもする。でも、必勝法なんてないことは…

大切なものほど遠回り。

じっと見たらダメ! 小さいころ、母によく言われた。 とても大切なものなのに。 とても大切な存在なのに。 直視できないなんて。 直接見なくても、どこにいるのかくらいわかる。 それほど大きな存在。 それなのにあなたを直視することはできない。 感謝はし…