手のひらブログ【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

シミができたと思ったら汚れだった。

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朝起きて、鏡を見る。

顔を洗い、歯を磨き、髪型を整える。

 

鏡に映る私は、そのままの私なのだろう。

誰かに教えてもらったわけでも、本で読んだわけでもないけど。

当たり前かもしれないけど、きっとそうなんだ。

 

鏡に映るあなたは、そのままのあなたなのだろう。

 

でもそれは嘘だ。

誰かに教えてもらったわけでも、本で読んだわけでもないけど。

きっとそうなんだ。

 

あなたから見たあなたと、私から見たあなたと、別の誰かから見たあなたは、どれも別人のようだから。

 

それなら、鏡に映った私も別人なのかもしれない。

それなら、もっと笑いかけてみよう。

それなら、もっとポジティブな言葉を投げかけてみよう。

鏡の中の私がそれを受け止め、私に跳ね返してくれるから。   

 

鏡に映る私が、そのままの私ではないことを祈りながら。

 

鏡に映る私は、事実だけど真実ではない。

別の誰かから見たら、私はどう映っているのか。

そんなことばかり気にしていて、鏡の中の私でさえ信用できない。

 

他の人を鏡越しに見ることなんてない。

私は毎朝、私を見ているけど。

他の人たちは、それぞれ自分をどう見ているのだろう。

 

きっと私と同じはずだ。

 

鏡の中の私は、私じゃない。

鏡の中の私は、本当の、私じゃない。

 

毎日のように見ている私の顔。

見飽きた私の顔。

 

見飽きても、見捨てることはできない。

この顔で、これからもいくしかないのだから。

 

鏡の中の私も、そう思っているだろう。

 

鏡の中の私は、私を映した私なのだから。

 

これからも一緒に生きていく。

これからも毎朝顔を合わせる。

 

だから、もっと笑いかける。

もっとポジティブな言葉を投げかける。

 

少しは私もマシになるかもしれない。

 

見飽きた私の顔を、見捨てるわけにはいかないから。