物語ブログ【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

泣き虫さんのお隣さん。

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えんえんえん。

 

誰かが泣いている。

いつもどこかで。

 

誰かが泣いていても、何もできずに、ただ泣き声を聞く。

泣き声のする方には目もくれず、ただ泣き声を聞く。

 

えんえんえん。

 

いつもどこかで誰かが泣いていている。

 

泣いている誰かの側には誰かいるのか。

手を差し伸べてくれる誰かがいるのか。

 

いらぬ心配をしてみる。

 

誰も泣かない世界が訪れればいいのに、と一瞬だけ思う。

でも、一瞬だけ。

 

誰も泣かない世界なんて訪れない。

泣くという感情が。

泣くと言う行為が。

なくなる必要はないから。

 

えんえんえん。

 

泣けることは元気な証。

泣けることは強くなるための前兆。

 

悲しみの隣に喜びが座っている。

泣くことは決して悲しいだけじゃない。

 

えんえんえん。

 

今日もどこかで誰かが泣いている。

 

失った命を嘆く心構えはできずとも。

新たな命を迎え入れる準備は万端。

 

プラスマイナスゼロにはならない。

プラスでもマイナスでもない。

ただの数字合わせでは、決してない。

 

えんえんえん。

 

今日もどこかで誰かが泣いている。

 

私が泣いたら誰かも泣く。

私が泣いたら誰かは笑う。

 

どこかで泣き声がする。

それに気づくか気づかないか。

 

いつも誰かが泣いているから。

泣き声がいつしか気にならなくなる。

 

誰かが泣いて。

誰かが笑う。

 

みんな今日も生きている。