手のひらブログ【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

夜更かしは自分へのご褒美。

f:id:touou:20190425214446j:plain

 

眠れないわけではなく、眠らない。

 

今日は夜更かしすると決めたから。

 

時計の針は進む。

そのたび、町は静かになる。

 

夜更かしすることは決めているけど、何をするかは決めていない。

 

決めているとすれば、何もしないと決めたことくらい。

 

ただ、町の中を歩いて行く。

どこに行くのかも誰に会うのかも決めずに。

ただ、歩くだけ。

 

危ないよ、って言われても。

安全な場所なんてどこにもないから。

 

ようやく夜らしくなってきた。

人も明かりも音も匂いも。

どれも眠りについて、暗闇が深まってくる。

 

なぜ、夜更かしするのか。

特別な理由なんてない。

 

眠たくないから眠らないだけ。

眠たくないから夜更かしするだけ。

 

無理に眠ろうとはしない。

布団に入ったり、本を読んだり、映画を観たり。

そんなことすると眠くなるから。

 

眠らないようにするわけでもない。

コーヒー飲んだり、音楽を聴いたり、風呂に入ったり。

そんなことすると眠れなくなるから。

 

眠りたいわけでも、眠りたくないわけでもない。

 

何も頑張らないだけ。

 

眠ると決めて眠れないのも。

眠らないと決めて眠ってしまうのも。

どっちも嫌だから。

 

どちらにも傾かないように。

 

夜更かしの基準は何時まで?

それも、もちろん決めていない。

 

決めているのは夜更かしすることだけ。

 

夜が夜らしくなったら、きっと自然に眠たくなるはず。

夜が夜らしくなっても、きっと自然に眠たくならないはず。

 

何も決めずに、夜が更ける。

 

まだ夜は更ける。

 

ただ町を歩く。

こんな日があってもいい。

 

何も決めずに何も頑張らずに。

 

まだまだ夜は深くなる。