手のひらブログ【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

日常の中の非日常。

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ちょっと旅に行こう。

ちょっとした旅に。

 

せっかくの休みだし。

たまには行こうよ。

 

列車よりも車のほうがいいな。

適当に行くところ決めて。

方角だけ決めればいいんじゃない?

 

好きなところを曲がって。

好きなところで停まって。

 

気になるところに寄ってみよう。

そこは直感。

勘だけで。

 

もちろん安全運転で。

脇見ばかりしてないで、しっかり前も見て。

 

いつもと違う時間。

いつもと違う空間。

 

いつもの日常に紛れ込んだ非日常。

 

隣にいるのはいつも通りあなたなのに。

会話の大半はいつも通りくだらないものばかりなのに。

 

時折混ざってくる、非日常の会話がやたらと新鮮。

 

疲れたね。

いろいろ行って疲れたね。

でも心地良い。

 

お腹空いたね。

いろいろつまみ食いしたけれど。

まだまだお腹は減っている。

 

何食べようか。

普段はなかなか決まらない。

私とあなたは食の趣味がまったく合わないから。

 

いつもなら、ああでもないこうでもないってなってしまう。

決まるまで時間がかかってしょうがない。

 

でも今日は違う。

 

日常に溢れる、見慣れた看板のところじゃなく。

はじめて見かける看板のところへ。

 

見慣れた看板はここの人たちの日常。

私たちの日常ではない。

 

はじめて見る看板は私たちの非日常。

ここの人たちの非日常ではない。

 

いつも食べているものじゃなく、いつも食べないもの。

 

珍しく意見が一致。

 

あなたがそういう人で良かった。

 

あなたが決めたあそこのお店。

私の勘も、いいね、と言っている。

 

たまにはこういうのも悪くない。

 

おいしそうに食べるあなた。

 

非日常の中に日常が顔を出した。

たまにはこういうのも悪くない。