物語ブログ【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

人との違いを恐れない。

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私は人と違う。

 

そのことを恐れている。

そのことを悲しんでいる。

 

どうして私はこんなに人と違うのか。

 

見た目も思考も嗜好も。

 

バレないように努力する。

上っ面だけでも、まわりに合わせようとする。

 

波風立たないように、滑らかに。

 

人それぞれなんて言われても信じない。

そんなこと誰もきっと信じていない。

 

多数決というシステムがあることがその証。

世の中ほとんど多数決。

 

これだけたくさんの人がいるのに。

違っていてはダメだと教えられ。

違うことをいつしか恐れるようになった。

違うことをいつしか悲しむようになった。

 

そんなとき、誰かが私に言った。

 

世の中には自分に似ている人が三人いる。

三人しかいないのか。

三人もいるのか。

世の中にはこんなにたくさん人がいるのに。

 

だから人と違うことを恐れても悲しんでもダメ。

 

違って当たり前。

同じだったら、奇跡の出会い。

 

こんなにたくさん人がいる中で、たったの三人だから。

 

私は涙をこぼす。

 

嬉しいのか、悲しいのか、恐れているのか、それとも。

 

私は誰かに言った。

 

じゃあ、あと二人ですね。

私とあなたはこんなにもそっくりなのですから。

 

誰かは笑った。

私も笑った。

 

まわりにいた他の人たちは誰も笑っていないのに。

 

私はほっとした。

違っても大丈夫なのだと。

 

まわりを見渡しながら、また笑った。