ひびろぐ

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

頑張っている人に頑張れなんて言えない。

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後輩が会社を辞める。

前からわかっていたことだけど、とうとうこの日がやってきた。

 

実感ないんですよね。

君は言う。

私も同感だ。

 

毎日のように会って話していた君が、明日からいないのだ。

 

そんなのいつ感じるのか、わからない。

明日になったら感じるのか、しばらく経ってから感じるのか。

 

泣くことはない。

 

君が決めたことを。

君の旅立ちを。

 

私の感情ひとつで台無しにしたくはないから。

 

いつもみたいに笑っていよう。

笑って別れよう。

 

悲しいから泣くのか。

泣くから悲しいのか。

 

きっと違う。

笑っていても、悲しいし寂しい。

 

そこそこ生きていればお互いそうなるし、そうだとわかっている。

 

君は東京へ行くと言う。

 

東京に憧れる歳ではなくなったけれど。

「頑張れ」と思うし「すごい」と思う。

 

まだ私の中には、東京への憧れが残っているのかもしれない。

 

陰で努力していた君が。

これからは本当に私から見えない所で努力するのだろう。

 

君が頑張るのなら、私も頑張る。

私は頑張るから、君も頑張れ。

君が頑張らなくても、私は頑張る。

君が頑張れなくなったら、私に会いにくればいい。

 

何もしてやれはしないけれど。

 

また会おう。

どこかで会おう。

 

お互い成長して。

また笑って話そう。

 

頑張っている君にこれ以上、頑張れ、なんて言えないけれど。

他に言葉を知らないから。

 

頑張れ。

頑張ろう。