物語ブログ【ひびろぐ】

いつだって私たちの手のひらには物語がある。

帰ってお風呂入って眠るだけ。

f:id:touou:20190906193536j:plain

疲れた。

今日は疲れた。

 

特別忙しかったわけではないのに。

今日はやたらと疲れた。

 

帰ってお風呂入って眠るのがギリギリ。

夕食を作る気力も体力もない。

 

そんな日は。

行きつけのお店で食事をすませる。

 

行きつけのお店は家のすぐそこ。

歩いていけるからお酒を飲める。

お店の雰囲気は良いし、味つけは私好み。

 

こじんまりとした店内は、なかなかに賑わっている。

家族連れに恋人同士。

みんな楽しそう。

 

気の利いたBGMなんて流れていないのに、心が落ち着く。

私はひとりカウンターに座る。

 

「いつもの」なんて言えないから。

いつもの生中とチャンジャを頼む。

 

生中を半分ほど一気に飲む。

おいしい。

ありきたりだけど、生き返るようだ。

死んではいないけど、生き返るようだ。

生き返ったけれど、帰ったらすぐお風呂に入って眠りたい。

 

本日のおすすめメニューを開いて、3品注文する。

家族連れの笑い声が聞こえてくる。

あの人たちもこの店の常連なのだろう。

何度か顔を見たことはある。

話したことはないけれど。

 

生中を飲み干す。

カウンター越しにマスターが調理をしている。

話したことはない。

 

マスターというより大将。

寡黙な大将。

ただし、料理の腕は一級品。

私の好みにぴったり。

 

料理がくる。生中をもう一杯。

ああ、おいしい。

 

疲れはとれないけれど、質は変わる。

ああ、おいしい。

 

特別忙しかったわけではないけど、今日がんばってよかった。

 

おなかいっぱい。

 

疲れたときは、やっぱりここに限る。

なにかを話すわけではない。

食事をして、お酒を飲むだけ。

どこでもいいわけじゃない。

誰とも話さないけれど。

ここが、私の行きつけ。

 

ああ、明日もがんばろう。

そう思わせてくれる空気感。

 

あとは家に帰ってお風呂に入って眠るだけ。

 

ああ。

お風呂もだんだん面倒くさくなってきた。